10.12
Sat
キャラについて/朔と犀

131012.jpg

キャラについてです。
その1)朔

朔については…主人公だけに、なんでこんなキャラなのかを書くと
まるっとネタバレになってしまうので、説明が難しいです。
なので容姿について。
といっても、容姿も、この話をふと思いついた時に既にこの容姿で地べたを這いずり回っていたのでした。
私は話作りもキャラ作りも基本全て直感任せで、「月吠」も萩原朔太郎の話が描きたい!とか文学、詩の話が描きたい!という発想から考えたのではなく、別の話を考えている時にぽこんと浮かんできたという成り立ちです。
朔太郎全集を読んだのはもう10年以上前で…それが何故か突然に。直感でできた物語に、勉強して肉付けしていった感じです。

羽織紐が無いことと、裸足に男性用と女性用の中間ぐらいの細身の右近下駄が特徴でしょうか…
髪の色とか帯とかは…非常にわかりやすく「月」「青猫」感です。
う〜んと、え〜〜っと、
やっぱり先を読んで下さい(最後まで描かせてください)としか言えない、主人公のつらいところです。

その2)犀

こちらも何も説明できない犀。顔がないんだからひどいものです。
犀と白さんについては犀星/白秋それぞれからという他に、「朔太郎にとっての犀星/白秋」という要素が強いです。

「シャム兄弟のような」(by中野重治)間柄だった朔太郎と犀星ですが、
二人が何もかもわかりあえていたかというとそうではないんですよね。
犀星への手紙を元にした「室生犀星に與ふ」(『萩原朔太郎全集 第八巻』筑摩書房)が、朔太郎の犀星に対する気持ちが端的にわかるので未読の方は是非読んでみていただきたいです。

朔太郎が犀星、白秋の中期以降の作品をほとんど評価していないのに(いわば思想上芸術上の「敵」になってしまったのに)、
終生敬愛と尊敬の念を崩さなかった理由については、三好達治の「脱俗に徹した"息子”ー萩原朔太郎先生を懐ふー」(『三好達治全集 第五巻』筑摩書房)にちらっと書かれていることが、私にはすごくしっくりきました。『萩原朔太郎』には収録されていなくて、多分全集にしか収録されてないんじゃないかと思います、間違っていたらすみません。

普通の、友人として後輩としての慕い方とは違う、朔太郎独特の慕い方は、彼の詩作、また生の姿勢と共通していて
そこが興味深いなあと思うのでした。
back-to-top