04.30
Wed
いよいよ明日5月1日から9月30日まで
石川近代文学館様にて常設展内特別展示
「『月に吠えらんねえ』刊行記念 室生犀星と□(詩歌句)街の仲間たち」
が開催されます。


開催を記念して、ご来場いただいた方の中から抽選で
私の色紙をプレゼントさせていただくことになりました。
入館の際(9月30日まで)に
『月に吠えらんねえ』を持参していだいた方に
「直筆色紙応募券」が配布されるそうです。
抽選で1名の方に色紙を描かせていただきます。

キャラも何人でも描きます!ぜひ月吠1巻をご持参くださいませーー

詳しくは

石川近代文学館様 公式Twitterへ!

1巻発売間もなくにして、このような企画を立ち上げていただき本当に本当に嬉しいです。

ゴールデンウイークや夏休み、ぜひぜひ犀星の故郷/金沢へ…
よろしくお願いします!!

犀星自筆原稿は5月8月は現物を展示、それ以外は複製の展示のようです。
犀星の字、可愛らしくて大好きです。朔太郎の字も若い頃はかわいく、晩年の字は「ああもうどうでもいい!」という感じがして大好き。白秋先生の流麗な字も大好きです。
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(みみずの赤ん坊の由来です)
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さて私はやはりぶらぶら金沢にゐて本屋の店頭に、毎日いちどづつ現はれ雑誌と
単行本とを見に行つた。明治四十四年頃の私の毎日の日課は一日に一度づつの、
本屋訪問がぬきさしならぬ文学展望のかたちになつてゐた。
私はそこで四六判の横を長くしたやうな東雲堂発行の『朱欒』といふ、
白秋編集の詩の雑誌を見つけた。そして私は白秋宛に書きためてあつた詩の中から、
小景異情といふ短章からなる詩の原稿を送つた。例の<<ふるさとは遠きにありて
うたふもの>>といふ詩も、その原稿の中の一章であつた。もちろん、返事はないが
翌月の『朱欒』に一章の削減もなく全稿が掲載され、私はめまひと躍動を感じて
白秋に感謝の手紙を送つた。
(ずっと十年も後の年、私が小説を書くやうになつてから、酒席ではあつたが
白秋はひときは真面目な顔附で、どうも君くらゐ原稿の字の拙い男はない、
あて字だらけでみみずの赤ん坊のやうでまるで読めなかつたと彼は微笑つて言つた。
では何故掲せたのだときくと、字は字になつてゐないが詩は詩になつてゐたからだ、
故郷の郷といふ字も碌にかけない男だと、彼は妙な愛情で私の字の拙いことを
心から罵つてくれた。)

ーー室生犀星『我が愛する詩人の伝記』より
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