01.11
Sat
11日ですが、あけましておめでとうございます!今年も月に吠えらんねえをよろしくお願いします。

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今年は単行本一巻発売予定もあったり、月吠にとって大事な年…体を壊さず書き続けられるよう
初詣に行ってお祈りしたいです。行けてないです。行きたいです!

クリスマスに発売された4話については色々説明しなければいけない気もしますが説明しない方がいい気もしますしどうなんでしょう…
もっと話が進んでからの方がいいかもしれません。

朔は勿論、作品の印象からできているキャラクターですが、前にも書きましたが書簡や日記や、本人以外の、たとえば犀星が朔太郎について書いた文章も朔の構成要素として考えています。
朔太郎はどういう心理状態からあの詩を生み出したのか?という所に関心があるため、大正3、4年のその時期にフォーカスを当てている仕様になっています。
ただ常にそうというわけではなく、ミヨシくんといる時には「氷島」の頃の…ええとそのおいおい…おつきあいいただけますと幸いです…


一点小ネタ?を。作中で朔の母親が「朔ちゃん」と呼んでいることについてです。
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大正四年一月、朔太郎が白秋に熱烈な手紙を送り続けている最中、白秋が
「一月の九日頃、何の気もなく銀座を歩るいてゐた私は、ふいと前橋の萩原朔太郎君に逢ひ度くなつて、上野へ飛んでゆき、同君に打電して置いて、
すぐ汽車に踊り込んで了つた。雪後の午前である。ひろびろとした野原は雪で真白くなつてゐた、真黒い人間が二三人折々向うを歩いてゐるのが雪に鋭く映る。
萩原君は高崎まで迎ひに来てくれた。それから前橋に着いて、私は七日ほどすつかり私の書斎を忘れて暮した。そのうちに尾山篤二郎君がまた私を追つて来たのである。」
(「地上巡礼」2巻2号 編輯室夜話ー『白秋全集 37』岩波書店 所収)
と記しているとおり、前橋に一週間滞在します。
朔太郎の方の歓喜は、ぜひ『萩原朔太郎全集 第十三巻』筑摩書房をご覧下さい…
上記にある、後から合流した歌人尾山篤二郎(この時に撮影した、記念館等でよく見られる写真の左から朔太郎、白秋、一番右、白秋の腕を組んでいる方です)
にこのような一文がありまして

「表で一杯飲んでゐるうちに萩原が北原と口論をやりプイと席をはづしたので、私が萩原の家へ見にゆくと、お母さんが私をつかまへて
「先刻朔ちやんがおいおい泣きながら帰って来ましたが、どうしたんでせう」とひどく心配するので大に恐縮した。
そして二十五六にもなつてゐる萩原がオイオイ泣きながら訴へる慈母を持つてゐることが頻りに羨しかつた。」
(尾山篤二郎「全集と作品」昭和18年小学館版『萩原朔太郎全集』第五巻附録)

「朔ちゃん」はここから来ています。 
※この頃朔太郎は実際は二十八才ですが白秋達には年齢サバ読み申告しており、『月に吠える』序文で白秋が「君は私より二つ年下で、室生君は君より又二つ年下である。」と言っているのはそのためです
※尾山氏は2014年元日をもってパブリックドメインになりました

小学館版は最初の朔太郎全集で、以前触れた、編集方針等をめぐって犀星と三好が大喧嘩したものです。
上記の文章、他の本に引用してあって、どこに収録されてるのかさがしても見つからなくて、
小学館版を入手した時に附録を見てあっここにあった〜〜と嬉しかったのでつい書いてしまいました。

この口論というのは朔太郎の手紙でいう「痴話狂いの一條」で、白秋が盃を投げつけて朔太郎が泣いたという喧嘩です。その場にいない犀星に朔太郎は「白秋ナグレ」という旨の電報を打ったという…。
本人達は「痴話喧嘩」と確認し合って、その後も朔太郎は一緒に室生の所に旅に行こうとか家にきて同棲してくれとか
もたれかかりを続けていたんですが…白秋はもう応じず、次に前橋にやってくるのは大正十二年妻子同伴で一泊しているのみです。

う〜〜ん書き出すと延々書いてしまいますがひとまずここまでで…

近日番外編も更新したいです。
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