12.07
Sat
今日12/7は与謝野晶子の誕生日です。

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原稿が切羽詰まってくると更新が止まるこのブログですが
現在月の大半は切羽詰まっているので更新できる日が非常に少なく…忝いです。
切羽詰まりすぎて3日の種田山頭火の誕生日もスルーしてしまいました
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Twitterで小ネタ(ネタ、という言い方はどうかと思うんですが他にうまい言い回しが見つからず、申し訳ないです)の話が出ていましたが
一体どこまで伝わっているのか全くわからないんですが、どうなんでしょう。
こちらからここにあれがあれはこれでと説明するのも不粋ですよね…
これってこれでしょうというの、気づかれたら教えていただけると嬉しいです。
アサオの家についてはチカシ=古泉千樫、アサオ=原阿佐緒でいけるでしょうか。
あ、3話でいうと伝わらないかなと思ったのの一つ、白さんガールズが「ハァさん」と呼ぶというのは茂吉の
「そのうち老妓一人来てしきりに白秋君の久しく見えぬのを責めてゐた。白秋君のことをハアさんハアさんと呼んでゐるのも私には珍しかつた。
この芸者がもつともつと若かつたころからの馴染で、感慨無量の話が続出した。」
(「北原白秋君を弔ふ」『斎藤茂吉全集 第七巻』岩波書店)
からきています。
ここには出ていませんが茂吉の白秋回想というか罵倒は面白くて、ミヨシくんの白さん嫌いと合わせてまた後日…

伝わらない小ネタで思い出したミッチーの話です。
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以前コミカライズを担当させていただいた「秒速5センチメートル」1巻で明里ちゃんが歌っている合唱曲、
原作には無い場面なので何の曲にしようかなあと、なんとなしに立原道造の「夢みたものは」を選んだんです。
この時はミッチーというキャラを描くことになるなど全く考えていませんでした。
そして前作「まじめな時間」のタイトルは、どういう意味?と疑問をもたれた方もいらっしゃるようで
勿論それぞれに解釈していただいたそれで正解なんですけれども、
私がこのタイトルにしたのはネームを描いてたらなんとなく思い出したリルケの詩「Ernste Stunde」からで、これを意訳しました。
その繋がりで、作中で蘭子が「マルテの手記」を読んでいます。
これこそ誰にも伝わらなかったであろう小ネタです…
それで、日本語訳だと「厳粛な刻限」「厳粛な時」などと訳されているものしか知らなくて、かぶらないようにひねり出したのが「まじめな時間」
だったんですが、その「まじめ」連載中に「月吠」の話が突然できあがって、
そしてまじめ連載終了後すぐに「月吠」ネームに入り、立原道造全集を読んで
道造がこの詩を「真面目な時」と訳していたことを知りました。
こちらも全くの偶然…だと思うんですが、立原道造全集自体は十年以上前に読んだことはあったわけで
頭の隅に残っていた可能性もなきにしもあらず…

せっかくなので、立原翻訳版のものを引用させていただきますね。
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真面目な時

今どこかで世界のなかで泣く人は
理由もなく世界のなかで泣いてゐる人は
あれは私のことを泣いてゐる

今どこかで世界のなかで笑ふ人は
理由もなく世界のなかで笑ってゐる人は
あれは私のことを笑ってゐる

今どこかで世界のなかで歩む人は
理由もなく世界のなかで歩いてゐる人は
あれは私の方へ歩みよつてゐる

今どこかで世界のなかで死ぬ人は
理由もなく世界のなかで死んで行く人は
あれは私の方を見いつてゐる

『立原道造全集 第四巻』角川書店

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ものっすごい個人的な「あっ」ですけれども
立原道造には二回「あっ」と思わされた、とそういう非常になんでもない話でした…

なお全くの余談ながら、私の一番好きな詩人外国部門はリルケ…ではなくツェランで
読めもしないドイツ語で読もうと、辞書をひきながらうんうんしていた思い出があります。

明日ぐらいに久々に番外編を更新できたらと思います。
そうそう、11月1日と2〜3日のTwitterの限定アイコンだったものです。
すさまじいやっつけ感ですが…朔の方の色使いからは切羽詰まった時期の精神状態が露に…。
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