12.30
Tue

今年もあと二日……一日半です。

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そして月に吠えらんねえ15話掲載、アフタヌーン2月号発売中です!

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今回は石川くん、と「近代ゴリラ」のお話。
「近代ゴリラ」は欄外の参考文献に挙げている、三島由紀夫と東大全共闘の討論会
会場に貼ってあった告知ポスターに書いてあった揶揄の言葉で、それを見た三島も言及しています。
両者の考え方がわかりやすい本だと思いますので、ぜひ!
12.22
Mon
アフタヌーン編集部宛にお手紙を送って下さった方々、ありがとうございます!
大変に遅くなってしまいましたが、本年分の御返事を送付致しました。
もしも届かない方がいらしたらおそらく私のミスです…

なんだか見覚えあるかもしれない絵…が入って
下の黄色い封筒で届きます。(写真は封筒にカードが乗ってる状態です)
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お手紙をいただけるのはとてもとても嬉しいです、

宛先は

〒112-8001
東京都文京区音羽2-12-21
講談社アフタヌーン編集部
清家雪子

です。
よろしくお願いします〜
12.13
Sat
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というわけでご質問はお手紙や
モアイの感想ボタンからお寄せいただきますと
http://afternoon.moae.jp/lineup/313
・タイミングが合った時に・答えられるものにはお答えしますので
よろしくお願いします!
(質問のみの送付はご遠慮下さいませね…)

お手紙といえば…送ってくださった方ありがとうございます、とっても励みになっています!
今年中にはお返事する所存ですので!何卒もう暫くお待ち下さい…

そして、萩原朔太郎氏の「自転車日記」を紹介します。
確かに、とっても、趣き深い日記なのです…
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「自転車日記」萩原朔太郎『日本への回帰』より
(『萩原朔太郎全集 第十巻』筑摩書房、1975)

 十二月二十日 今日ヨリ自転車ヲ習ハント欲ス。貸自転車屋ニ行キテ問ヘバ、
損料半日二十銭也ト言フ。ヨリテ一台ヲ借リ、附近ノ空地ニ至リテ稽古ス。
操縦スコブル至難。ペタルヲ踏メバタチマチ顛倒ス。ヨリテ人ヲシテ車体ヲ
押ヘシメ、漸クニシテ車上ニ乗ル。シカモ一歩ヲ踏メバ直チニ顛倒シ、車ト共ニ
地上ニ落ツ。身体皮肉痛苦甚ダシ。ヨリテ止メテ帰ル。

 十二月二十一日 弟ヲ伴ヒテ教師トナシ、早朝ヨリ練習ス。漸クヤヤ数歩ヲ
踏ムヲ得タリ。然リト雖モ忽チニ落ツ。弟曰ク。宛然コレ酔漢ノ漫歩ニ似タリト。

 十二月二十三日 今日初メテ正常ニ走ルヲ得タリ。快言フベカラズ。然レ共
コレ直行ノミ。曲折セントシテ把手ヲ転ズレバ、瞬間忽チニシテ顛倒ス。弟曰ク。
自転車ノ理、物理力学ノ法ニモトヅク。ソノ顛倒セズシテヨク走ルハ、重心ノ
安全ヲ保ツニヨルナリ。而シテ重心ノ所在ハ腰部ニアリ。君タダ把手ヲ動カシテ
右曲セントス。ソノ顛倒スルハ当然ノミ。ヨロシク腰部ヲ用ユルベシト。余コレ
ニヨリテ物理ヲ理解シ、初メテヨク要領ヲ得ルヲ得タリ。即チ場内ヲ一周シ、
自由ニ操縦シテ誤ルコトナシ。内心ノ得意言フベカラズ。試ミニ場外ニ出デ、
大ニ街上ヲ走ラント欲ス。即チ出デテ走レバ、忽チ坂道ノ傾斜ニ会ス。疾行トミ
ニ加速度ヲ増シ、不安甚シク心気動乱ス。前路ニ数名ノ行人アリ。余車上ニ呼ビテ
曰ク。危シ、危シ、避ケヨ、避ケヨト。行人顧ミテ笑ヒテ曰ク。汝自ラ避ケヨト。
余コレヲ避ケント欲シ、誤ツテ崖ニ衝突ス。車体弓ノゴトク湾曲シ、余ハ路上ニ
落チテ数ケ所ノ打傷ヲ負ヘリ。コレヲ荷ヒテ自転車屋ニ運ベバ、マタ損害料金
五円ヲ取ラル。余ハ心ニ盟ヒテ、再度自転車ニ乗ラザルベキヲ約セリ。

 一月十日 先日ノ悔ヲ忘レテ、マタ自転車ノ稽古ヲ始ム。余ノ借リタル車体ハ、
廃物同様ノ古物ニシテ、始メヨリ制動機(ブレーキ)ノ設備ノナカリシコト、
今ニ至ツテ知ルヲ得タリ。 

 一月十五日 既ニ全ク熟練シ、市中ヲ縦横ニ乗走シ得。歩行シテ数時間ヲ要スル
遠路ヲ、僅カ一時間ニシテ走リ、シカモ殆ンド疲労ヲ知ラズ。天下アニカクノ如キ
爽快事アランヤ。今日、地図ト磁石ヲ携ヘテ近県ノ町ニ遠乗リス。途中甘味ニ飢エ、
路傍ノ汁粉屋ニ入リテ休息ス。帰リテ父ニ語リテ曰ク。余今日某ノ町ニ遠乗リス。
モシ汽車ニテ往復スレバ、約五十銭ノ旅費ヲ要スベシ。然ルニ余ノ費消シタル所ノ
モノハ、二杯ノ汁粉代金八銭ノミ。自転車ノ利、アニ大ナラズヤト。父曰ク。汝
何ノ用アリテ彼所ニ行キタルヤト。余曰ク。ナシ。単ニ散策ノミト。父大ニ笑ヒテ
曰ク。用ナクシテ行キ、無益ニ八銭ヲ費消ス、何ノ得カコレアラン。汝ハ小学生ノ
算術ヲモ知ラザルナリト。

 三月一日 市中ヲ走ル。前ニ一老婆アリ。ベルヲ鳴ラセドモ聴エズ。道路狭隘ニ
シテ避ケガタク、遂ニ衝突シテコレヲ倒ス。余驚キテ助ケ起シ、怪我ナキヤヲ問フ。
幸ヒニシテ微傷ナシ。余叩頭シテ陳謝シ、百方無礼ヲ謝スルト雖モ、老婆頑トシテ
聞カズ。大声ヲ発シテ余ヲ罵倒ス。曰ク。汝何ノ怨アリテ我ヲ倒スヤト。ソノ人
風采甚ダ賤シ。思ヘラクコレ謝金ヲ要求スルナラント。ヨリテ金若干ヲ呈出シ、
密カニ手ニ与ヘントスレバ、老婆コレヲ地上ニ擲チ、更ラニ怒リテ罵声ヲ加フ。
余恐懼シテ為ス所ヲ知ラズ。窮爾トシテ反覆謝辞ヲ陳ズルノミ。既ニシテ耳辺ニ
喧々ノ声ヲ聴ク。見レバ群集四周ニ充チテ騒然タリ。余益々羞爾トシテ進退ニ窮ス。
幸ヒ余ヲ知レル一市人アリ。進ミテ老婆子ヲナダメ、漸クニシテソノ怒ヲ解クヲ
得タリ。記シテコレヲ日記ニ銘ス。
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自転車日記といえば夏目漱石も書いています。

夏目漱石「自転車日記」(青空文庫)

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