11.30
Sun
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11.26
Wed
月に吠えらんねえ14話掲載、アフタヌーン1月号発売中です。
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(終)と書いてありますが「遠い旅」編の終わりです。物語は続きますよーー

内容は……
犀が「猫屋敷になってしまう」と言っているので
犀星の猫の詩を紹介致します。
犀星は猫好きで、愛猫たちとの微笑ましい写真が複数残っています。

*************************
 愛猫

抱かれてねむり落ちしは
なやめる猫のひるすぎ。
ややありて金のひとみをひらき
ものうげに散りゆくものを映したり。
葉のおもてにはひかりなく
おうしいつくし、法師蝉、
気みぢかに啼き立つる賑はしさも
はたとばかりに止みたり。
抱ける猫をそと置けば
なやみに堪えずふところにかへりて
いとも静かに又眠りゆく。

ーー「愛猫」室生犀星『青き魚を釣る人』
*************************
 猫

暮れるに間もない明りに浮いて
白い猫がふるへて縮んでゐる。

誰もその猫を呼んでやるものがゐない
猫の心は悲しいにはちがひない
猫の心には蔭ばかりが溜つてゐるのに
自分で明るくしようとすることができずにゐるのか
ひた鳴きに夕方の寒さのなかで鳴いてゐる。

猫の心は白い綿のやうで
その繊維が見え透くほど
悲しげに見えてくる。
けれども猫の心をおし測つたとて
いまのわたしに何が解らう
猫の心は猫の心でひとりで悲しからう
わたしはわたしでひとりで悲しい。

けれども猫の心が香うてくる
目を閉ぢたり開けたりしながら鳴く猫の心は
蜆のやうな蔭をおとしてくるのだ
冴えた冬明りのなかから来るのだ。

ーー「猫」室生犀星『高麗の花』
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 猫のうた

猫は時計のかはりになりますか。
それだのに
どこの家にも猫がゐて
ぶらぶらあしをよごしてあそんでゐる。
猫の性質は
人間の性質をみることがうまくて
やさしい人についてまはる、
きびしい人にはつかない、
いつもねむつてゐながら
はんぶん眼をひらいて人を見てゐる。
どこの家にも一ぴきゐるが、
猫は時計のかはりになりますか。

「猫のうた」室生犀星『動物詩集』
*************************

犀の猫屋敷は「ノート」の世界ではちゃんとあるようです。
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11.15
Sat
Twitterに上げていた絵をまとめて再掲致します。
ノートの方が後日後日で溜めてしまっていて申し訳ないです、
Twitterのらくがきはささっと描けて
手軽なものですからそちらが多くなってしまいました。
お祝い事以外は、完全に気まぐれの息抜きで、浮かんだときにぱぱっと描いています。

たとえば夏祭りの絵は昔の雑誌の東京音頭ブームの記事を読んで描いたのでした。
連続している絵の時は何かそっちに思考が引っぱられているときです。
最後のやつはヨガのことを考えてたんだと思います…

少しでもお楽しみいただけていると嬉しいんですがーー。

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11.15
Sat
□街にも季節はあるようです。
本編では何月なのかわかりませんが…


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11.02
Sun
今日は北原白秋氏の命日です。
詳しくは昨年のこちらへ。
http://hoerannee.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
今年も白秋祭に行けません……。

それから、いつか犀星と白秋の関係についてまとめて書こうと思って
まだ書けていないんですが、
一足先に、犀星の白秋追悼詩が素晴らしいので紹介させていただきます。

「白秋先生」室生犀星『餘花』昭南書房、1943
*************************

  白秋先生

あなたを単純と見たらいいか
のんびりした人に見たらいいか
あなたは人に親しみ
対手がどこまで蹤いて来ても
それをあまり問題にしてはゐない
どこまで行つても底が見えて来ない
底を見せない
底には行きにくい
或程度までゆくと戸がしまつてゐる
そこにあなたはゐた。

あなたのまはりは
あなたを奉つた人ばかりだつた
あれはいけない
あれはあなたを軽く見せる
あれはいけない
そんなふうに私はあなたを考へてゐた。
あなたは派手でおしやれで
奉られることを露骨に好いてゐた
平気で少々をかしいくらゐ
まはりを畏まらせるところにあなたはゐた
僕や萩原が遠くにゐたのもそんなせゐです
しかしそれすら
あなたをこはすことも
軽くさせることもなかつた
あれでよかつたのだ
先生々々でたくさんだつた
それに間違ひはなく愉快だつたら
それでよかつたのだ
亡くなられたからかういへる
かう云へるやうになつたことは嬉しい。
何でもまはりを賑やかにしてゐて
それで漸とほつとしてゐたところで
あなたは不機嫌になり顔がゆがみ
そして苦々しい思ひをされてゐたのだらう。

あなたは生きられるだけ生きられた
死へ逆ねぢを食はせ
あかんべえをされようとし
五年もうしろ足で死の扉をおさへて居られた
そこに本統のあなたがゐる
奥さんがゐられなかつたら五年の半分
二年くらゐ生きられたであらう
萩原はみとりする妻もなく死に
佐藤はよその家で息を引き取つた
二人の死を悠くり見てからの
あなたの朝夕のねざめはよく分ります
二十七の時にあつてからけふ迄三十年
三十年のあひだにどれだけも打合話もしない
あと十年生きてゐても同じでせう。
そのおなじ話をする間もない三十年といふ奴が
そこだけ廣間になつてのこつてゐるのが
どこをみるよりもさびしく
歩き廻ればずたずたになつて私の半生が
ボロ屑になつて眼に見えて来るのです。
しかしあなたには少しのきづもなく。

*************************

この詩、4話での犀から白さんへの見方、さらには白さんのイメージ形成に
かなり影響を及ぼしています。おわかりいただけるでしょうか。
この詩は『多磨』昭和十八年二月号が初出なんですが、
いわば白秋を「奉つた人ばかり」な雑誌にこの詩を載せたというのもなんとも。
「佐藤はよその家で」というのは詩人の佐藤惣之助で、
七話でミヨシくんが語るある詩人の話。
ある詩人と師匠の妹が結ばれず、師匠の妹が嫁いだ相手が佐藤惣之助に当たります。
昭和17年は朔太郎が5月11日、佐藤惣之助が5月15日、与謝野晶子が5月29日、
白秋が11月2日に亡くなっています。(4月に日本本土への初空襲がありました)

以下は無関係ですが!
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11.01
Sat
今日は朔くん(主人公!)の誕生日です。

萩原朔太郎氏は11月1日生まれで、長男で朔日生まれだから朔太郎という名前だとの
以下のお話をぜひ読んでみてください〜!

萩原朔太郎「名前の話」(青空文庫)

それとは無関係に朔くんの誕生日です。
あ、去年の誕生日の記事は

こちらです。



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えっこれ戦前にもうあったんだ、という物って時々ありますよね。
プラネタリウムは1923年ドイツで発明されて日本では1937年大阪で初設置、翌年東京にも。
さすがに家庭用プラネタリウムは無いですけれども!
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